R18表現を含みます。
苦手な方は70話へ
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「あぁ、ん、んぅ…っ」
急激に高まる熱に、ルドヴィークを挟んだ足に力が籠る。逃れられない熱に内股を擦るように動かすが、その仕草はルドヴィークを煽るだけでしかない。
「ンンっ!ん、ん、んぅ!」
必死に手の甲で口をとめて声を殺すが、放出を求めて突き上げるように動いてしまう腰はどうしようもできない。ルドヴィークに押し付けるようになってしまうそれが恥ずかしいのに、身体は一つもエリアスの思い通りには動いてくれない。
「そのまま出して…」
(や、そんな、できな、い…!)
ふるふると首を振るエリアスにルドヴィークはそこを含んだままで喋る。その不規則な刺激にエリアスは泣かされる。
「さっきは上手にできただろう。もう一回してごらん」
「や、も………、きたな………あッ」
一度目の奔出も嫌がるエリアスを無理やりに頂きに連れ去り、ルドヴィークは飲み干したのだ。発情期でもないエリアスには耐えられないその羞恥をもう一度この男は強いろうとしているのか。
「ぃ、や」
首を振って否の意思を伝えても、ルドヴィークに聞く気はないらしい。
「汚くないから出してごらん」
「あっ!ぁあ!…ヤァ、あ、あぁぁ!」
じゅぶりとそこを吸いながら上下に動かれて、過ぎる強烈な悦楽にエリアスは頭を寝台に押し付けるようにして身体を突っ張らせた。
「ヤ、ァ!も、出ちゃ…ッ、……め、だめぇ!」
ぎゅっと目を瞑り、耐えに耐え我慢しきれずにエリアスは白い蜜を吐き出した。解放の衝撃に身体を震わせるエリアスだが、そこの残滓まで吸うようにされて高みから降りてこれずにはくはくと痙攣するようにつぶっていた目を見開く。
(死んじゃう…)
そう思った頃にやっとルドヴィークが離れたが、エリアスはぐったりと寝台に獅子を投げ出して動くことも叶わない。
「一回目よりも少し薄かったかな、おいしかったよ」
そんなもの汚いだけで美味しなんてあり得ない。喋るのも億劫なエリアスは微かに首を振るだけしかできない。
それでもエリアスの言いたいことが分かったのかルドヴィークはエリアスの足から手を離すとエリアスの唇の柔らかさを堪能するように親指で悪戯しながら「本当だよ」と笑う。
「エリアスのは甘いな、それに好きだからもっとしたくなる」
「…ぁ」
ルドヴィークの熱く硬くなったそこを押し付けられて、エリアスは恥ずかしげにルドヴィークから目を逸らす。その仕草が男を煽るとはかけらも思っていないのだ。
(すごく…、熱くなってる)
一度も触れていないはずのそこは火傷しそうなほど熱い。
「オメガのフェロモンがなくとも、もうこんなだ。エリアスだから、私もこんなふうになってしまうんだよ」
「ぼく、だから…」
よくわからずに、エリアスはルドヴィークの言葉をオウム返しに繰り返す。
「そうだ、ほら」
確認させるように腰を動かされて、その怒張が濡れたエリアスのそれと擦れ、わずかに水音を立てる。さらにエリアスのそこを辿るように下がると、すぐに一番エリアスの秘めやかな場所にたどり着く。
「エリアスも私を待ってくれてるね」
ほんの少し突き入れる真似事をするだけで、エリアスのそこは無意識に男のそれにキスでもするように吸い付くのだ。
そこはルドヴィークに施された香油だけではなく、内からも潤んでいる。発情期でもないのに、身体が男を待ちわびるように濡れるのが恥ずかしくてエリアスは仰向けのまま横を向いてルドヴィークの視線から逃げようとする。
「嬉しいよ、こんなに柔らかくなってくれてる」
「ぁ…」
ルドヴィークはエリアスに覆い被さるようにしてこめかみにキスを落とすと、先ほどよりも少しだけ、腰を進めた。
「………っ」
ルドヴィークの一番張り出したところを含むのには、発情期ではないエリアスには少し苦しい。
ルドヴィークもそれが分かっているのか、決して急ごうとはぜずに「上手だ」と言いながらエリアスの頭を優しく撫でる。
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